「As you like?」 独墺編
「ドイツ、今日一日私を貴方のお好きなようにして結構ですよ」
「・・・・・は?」
「これ以上言わせる気ですか、このお馬鹿さんが」
「いやいやいや待て」
「仕方ありません。ここは私が大人になりましょう」(ぬぎぬぎ)
「ちょ、ま、オーストリアァァアアアアッッ!!!」
「騒々しいですよ。あなたは少し声を荒げることを自重すべきです」
「いや、待て、おちつけ」
「落ち着くのは貴方ですよ」
「そ、それもそうか・・・いや、違う!一体何なんだあの発言は!!」
「ですから、日頃世話になっているような気もしないでもないので、よければ今日一日貴方のために何かしましょうか?と」
「いや、言ってない。そんなこと言ってなかったぞ」
「それくらいお察しなさい」
「・・・・・」
「それで、希望はないのですか?」
「希望、か・・・」
「ここはオーソドックスに料理でも」
「やめろ、後始末するのは誰だと思っている!」
「では、掃除を?」
「お前は家を破壊する気か?」
「じゃあ一体何をしろと言うんです?」
「・・・・・いい」
「は?」
「とりあえず飯を作るからそれを食べて、茶でもして、ピアノを弾いていてくれ・・・・・」
「それではいつも通りではありませんか?」
「いつも通りでいいんだ!」
「・・・・・」
「?オーストリア?」
「・・・いえ、わかりました。そうします」
「そうしてくれ・・・はぁ」
(・・・この意気地なし)