<As you like?>ガイピオ編
「ガイラルディア、今日一日俺をお前の好きなようにしていいぞ。光栄に思え」「・・・・・はぁ」
「なんだ嬉しくないのか?」
「いえ、そんな上から目線で言われても」
「それは仕方ない。俺は皇帝陛下だからな」
「だいたい皇帝陛下を好きにできるなんてそんな危険なこと、おいそれと言わないでくださいよ…」
「ふむ、それも一理あるな」
「でしょう?俺はあなたの臣下の立場なんですから」
「・・・・・」
「陛下?」
「では…俺がもし皇帝でなかったなら」
「え…?」
「おまえが臣下の立場でなかったなら、おまえはここにいないか、ガイラルディア・ガラン?」
「陛下・・・・・」
「なぁーんてな!!」
「はぁっ!?」
「おまえがどう思おうと、俺はおまえが気に入った。だから傍にいさせる。文句は言わせん」
「・・・・・」
「それにおまえは俺の傍が嫌じゃない。そうだろう」
「・・・・・はぁ」
「溜息をつくと幸せが逃げるんだぞーガイラルディアー」
「逃げませんよ」
「ん?」
「あなたの傍にいるのが、どうやら俺の幸せらしいですから」
「・・・・・」
「なんて」
「…皇帝陛下をからかうとは不敬罪だ…」
「今日は俺の好きにしていいんでしょう?たまにはやり返させてください」
08/6/17